カルチャーショック
アメリカに留学した当初の学生は精神的にも肉体的にも不安定になりがちです。以下の項目で該当するものが多数ある場合、それはカルチャーショックかも知れません。
- 必要以上に手を洗うようになった(神経質になった)
- 何をするにも気力がわかない
- 見捨てらたような頼りない気持ちになる
- 何か自分が騙されているのではないかと怯えた気持ちになる
- まだそれほど月日が経っていないのに母国や母国の友達が懐かしくて仕方がない
- 頭痛、胃痛、吐き気など体調不良が続く、ひどく疲れる
- なかなか眠れない、あるいは極端に寝坊になった
- 慢性的な不安感がある
- 周りのみんなが自分を奇異な目で見ているような気がしてしまう
- これから何をしていけばよいのか考えがまとまらない
- ちょっとしたことに警戒心が高まってしまう
- アメリカや学校に対して怒りにも似た感情を覚える
- 自国出身の学友にかなり頼ってしまっている
- この学校で良かったのかと疑問を感じ、転校を考え始めている
- アメリカに来たこと自体に疑問を感じる
- 英語を話すのが億劫で人と遭いたくなくなる
カルチャーショックへの対処法
いかがでしたでしょうか? もしあなたがたくさん当てはまっていたとしてもご心配は要りません。カルチャーショックはほとんどの人が通る道で、それを乗り越えた時が留学生活の本当のスタートです。
カルチャーショック下にある状況では即断即決を出来るだけ避けましょう。到着して3カ月もしない内に留学を中断する、転校する、引っ越しをするというような大きな決断をするのは大抵の場合、良い結果にはつながりません。精神的に不安定な状態での決断であるためです。すぐに決断するよりも、まずはあなたが不満に感じていることについてじっくりと考えてみましょう。
例えば留学して1カ月目のあなたは、学校の授業が意外に文法重視であること、思いの他会話力が伸びていないことが不満で、この先に不安を感じているとしましょう。そんな時はよく考えてみて下さい。1カ月あれば飛躍的に会話力は向上して当然か? 英会話だけを学びたかったのか? 文法はおろそかにして良いものか? すべてその通りだと思える場合は確かに留学という選択はあなたにとって間違いだったかも知れません。しかし多くの方はそうではないはずです。心の底ではわかっているのです。
また、この状態が長期間続くものなのかという点についても冷静に考えてみましょう。この先ずっと会話力は向上せず、学校では文法の授業だけが提供され続けていくのでしょうか? そんなことはないはずです。
この"そんなことはない"ということを理解することで気持ちは楽になり、心に余裕ができてきます。心に余裕ができてくると自然とカルチャーショックを脱していきます。そしてそこからが留学生活の本当のスタートでもあり、人間的にも大きく成長しているはずです。