ELS 一覧

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2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】

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アメリカの交通・ガソリン事情

#14. (2001年07月10日)

明日の試験で忙しいため「新ネタ」が書けませんので、今日は「車話」の続きです。

アメリカでは車は道路の右側を走ります。また、車は日本で言う「外車」なので左ハンドルです。日本では輸入車は左ハンドルのままが主流ですが、アメリカでは日本車でも左ハンドルです。「へっへ~ん、僕日本車乗ってるもんねぇ」などと右ハンドルに乗って自慢する人はいません。なぜなら日本に比べ車社会が根付いてるので右ハンドルだと非常に生活しにくいのです。

アメリカ人にとって車は自慢の種にはなりません。もちろん新車の高級車に乗っていれば別ですが…。

私が右側通行で一番怖かったのは「左折」時の待機の仕方です。右と左の感覚が逆なので「自分の左側を通過する車を待ってから左折する」という感覚がどうも苦手でした。日本人の事故で一番多いのがこの左折の時らしいです。慣れてしまえばそうでもないですが、頭の中で考えているうちはすごく怖かったです。

アメリカの道はとても広いです。それにある程度大きな道路の交差点では、交差点の手前から矢印がぶら下がっていて、それに従って直進用、左折用、右折用にレーンが分れています。ですからどこへ並べばいいのかと悩むことがありません。

それに大きなスーパーや主要な建物の前には左折用のレーンが道路の中央にあり、そこに入って待機すれば後続の車に催促されることもないのです。

州によって違いますが、私の住む Ohio 州では、禁止のサインが出ていない限り赤信号でも右折をしてもかまいません。これは少し私を困惑させるもので、赤信号で右折してもかまわないという考えが頭にあると、青信号で右折のときも止まってしまうのは私だけでしょうか。

アメリカの信号機は上から吊るすタイプが主流で、上から赤、黄、青で並んでいます。多分アメリカの広大な土地の道路全てに日本と同じようなタイプの信号機を取り付けると莫大な資金が必要なのだと思います。それと関連して、アメリカの道路には街灯が少ないです。ハイウェイでも日本のようにギンギラには点いてません。

ですからハイウェイでない普通の夜道は黄色の中央分離線と路肩の白線と自分の車のライトを頼りに走るしかありません。車道に人が飛び出してくるということはあまりないですが(絶対ないとは言えない)、シカやリス、イタチ、タヌキなどが飛び出してきて、ハイウェイでもしばしばシカの死骸を見かけます(でも一番多いのはタヌキ。彼らは道を走らず歩いてますから)。そのため少し田舎道になると(私の住んでいる辺りは市街地から少し離れると田舎道です)「シカ飛び出し注意」の標識が出ています。

ガソリンスタンド(Gas Station)では自分で給油するのが主流です。日本のように数人のおにーちゃんやおねーちゃんが出てきて「いらっしゃいませ! 灰皿はたまってませんか? 窓はクリーナーで拭いてもよろしいでしょうか?」などといって、窓をふきふきしてくれることはありません。

進んだ機械を置いてる店だと手順が全てパネルに出てくるので、その通りにすれば簡単です。ただ、最初のうちノズルの握り具合がよくわからず、なかなかガソリンがタンクに入らずイライラしました。もし日本へ帰って仕事がなくてもガソリンスタンドでは働けそうです。

ガソリンは今私の住む周辺で1ガロン(約4リッター)当たり$1.20ぐらいです。先月より40セントほど安くなってます。日本に比べてガソリンが安いと思われるかもしれませんが、日本の25倍の国土を持ち、公共の交通手段が発達していないアメリカで毎日車を使うことを考えるとあまり安くはありません。1セントでも安い店を見つけて給油するようにしています。

今回は情報ものでした。ではまた次回。【第15話へ】

カリフォルニアミラマー大学

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