ELS 一覧

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2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】

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遊園地で一瞬失神

#18. (2001年07月20日)

3回続けて遊園地ネタです。

最初に乗ることにしたのは、前回もお話しました通り木製のローラーコースターです。並んでいる人も少なめだったのですぐに回ってくるだろうと思っていました。

列はどんどん進んで行くのですが、列からどんどん人が離れて行くのです。実はこのローラーコースター、私たちが並んでいる最中にコースの途中で止まってしまったようなのです。

乗り場のところまで上がって行くと、確かにゴール直前で乗客を乗せたローラーコースターが止まっています。復旧の目途がつかないようだったので、あきらめた人が次々と列を離れて行ってたのです。

どれくらい待ったでしょう? 多分1時間近く。やっと動き出しました。あとで思ったのですが、私たち4人のうち誰1人として「別の乗り物へ行こう」と言い出さず、ひたすらその列で待ってたんです。

こういう時というのは判断の時期が難しいですよね。他のところへ行っても長い列だから何十分も待たなくてはなりません。でも、今こうしてもう目の前に乗り場があるのだったら待ったほうがいいのか…。結局待って乗ったんですが。

実は私もローラーコースターはあまり得意ではありません。しかも最近「はやり」のぐるぐる回ったり、ねじれたり、ひっくり返ったりというのはあまり体験したことがありません。乗った場所は後ろから2番目。物理学上、ローラコースターの一番後ろが一番怖く感じるそうです。バッグのひもに足を通して足下に置きました。乗車する場所に荷物を置いておけばいいのですが、ボーイフレンドが「やめといたほうがいい」というので自分で持つことにしました。

車が動き出してすぐにサングラスがずり落ち、私は片手でサングラスを押さえ、片手で手摺りを持ち、足下にはバッグがあるのでそこにも神経を集中していないといけないし、むっちゃむちゃ怖いので「きゃ~!ぎゃ~~~!」と叫ばないといけないし…。「も~いや~!止めてぇぇぇぇ!」と叫んでました。あんな途中で止まったほうが怖いですよねぇ。ボーイフレンドは、始めのころは「お~!」とか言ってましたが、そのうち声がしなくなりました。声が出ないほど怖かったのだと思います。

降りた後は、私は放心状態でした。のどもカラカラ。久しぶりのローラーコースターに疲れ果てました。

2つ目はさらに怖そうなものに挑戦。これは、"Bat Man" のアトラクションものになってるのですが、未だに Bat Man との関係がわかりません。

ここはかなり長い列でした。でも、横4列の縦8列、同じものが3基あるため、1度に100人近くの人が減って行く計算です。

これは足下が「宙ぶらりん」になり、ねじれたりさかさまになったり、なんとも恐ろしいタイプのものです。待ってる間にボーイフレンドに冗談で「怖いから一緒にいて守ってね」というと「それは無理。実は僕も怖いねん」「…。」かなり心臓もバクバクしてました。

いよいよ私たちの順番が来ました。友達の彼氏は前にも乗ったことがあるようで、しきりに私たちに「そんなに怖くないって」と言ってくれるのですが、聞いちゃいません。結果、やっぱり恐ろしく怖かったです。時々目を開けてみたのですが片目のみ。そのうち上下がわからなくなるし、左右もわからなくなるし、ボーイフレンドの声は聞こえなくなるし、これまた放心状態で終わりました。もうぐったり。

3つ目はフリーフォール。ボーイフレンドは「僕はやめとく」(もう限界がきていたようです)と断ったんですが、友達の彼氏が「怖くないから」と説得。並んでる間にアメリカ人の小学生の男の子にも「全然怖くないよ。ほんの一瞬。平気平気」と励まされてました。

結果、確かに一瞬でしたが、その一瞬がどんなに怖いか…。壊れたエレベーターに乗った気分です。私は一瞬気を失いました(すぐ戻りましたが)。これまた放心状態で終わりました。みんなで「としえさんの顔見てぇ!」って笑うんです。ボーイフレンドまで…自分だって怖かったくせに。

3つの乗り物に乗る合間にもゲームセンターで遊んだり、友達の彼氏と私のボーイフレンドはロッククライミングをしたり、結構大人4人楽しみました。

閉演10分前になったので駐車場へ向かうことにしました。でも、友達2人と別れた場所が、私たちが駐車していた場所の正反対の場所だったので、駐車場まで歩くだけで疲れてしまいました。ボーイフレンドは遊園地に来るのは20年ぶりくらいだったそうです。なるほど、どうりで20年も来ないわけだ。アパートに到着したら12時でした。ルームメイトに、「どうだった?」ときかれて、彼は「怖かったぁ…」の一言。本当に怖かったようです。でも、久しぶりに大はしゃぎして、おかげでのどに「口内炎」ができました(乾燥し過ぎのためだと思います)。もちろん楽しかったですけどね。【第19話へ】

カリフォルニアミラマー大学

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