2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】
セントパトリックスデー
- #42. (2002年03月18日)
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こんにちは。今日は3月17日の「セントパトリックスデー」(St. Patrick’s Day) について書きます。
「セントパトリックスデー」はアイリッシュのお祭りです。昨日は日曜日ということもあってボーイフレンドと2人でクリーブランドまでパレードを見に行きました。
ボーイフレンドはお父さんの両親が2人ともアイリッシュ、お母さんの両親のどちらかがアイリッシュで、4分の3アイリッシュです。今年はボーイフレンドのお父さんの家族のビッグな集まりがアイルランドであるらしく、お父さんもこの夏はじめてアイルランドを訪れるそうです。
ボーイフレンドから聞いた面白い話。本国アイルランドではセントパトリックスデーにパレードはしないそうです。友達から聞いた話では、今年から京都でもパレードがされるそうですが、一体誰がマーチングするのでしょう? アイリッシュがそうたくさん日本にいるとも思えないし。不思議なことです。
さて、2時4分(なぜ4分なのか?)からスタートということだったので、クリーブランドへはお昼前に到着し、軽くお昼ご飯を食べ、1時前から場所取りをしました。 場所はスタート地点から少し離れたところです。
この日はみんな「緑」のものを身につけます。緑はアイルランドの国花の「シャムロック」の葉っぱの緑色。シャムロックはクローバーに似た植物ですが、日本の「カタバミ」という植物に似てるような気がします。このパトリックさんはアイルランドに初めてキリスト教を広めた人で、このシャムロックの3枚の葉っぱを使ってキリスト教の「三位一体」を説いたそうです。
というわけで、会場でも緑の帽子やラッパ、リボン、緑のカーネーションまで売られていました。私は緑色のフリースと薄い緑色のシャツを着ました。靴下も緑。 完璧です。髪の毛が緑の人や、顔中緑にしている人もたくさんいました。写真は見学者ばっかり写ってしまいました。でも、みんな緑でしょ?
さてさて、パレードが始まりました。私達は通りから歩道1つ離れた建物の小高い植え込みに陣取っていたので、そこに立つと、少し遠かったですがよく見えました。 「アイリッシュアメリカンクラブ」を始め、学校のブラスバンドなんかも参加してなかなか楽しかったのですが、風が吹くとものすごく寒くて、ボーイフレンドと2人でがたがた震えながらの見学でした。で、そのうち耐えられなくなって(1時間以上は見ました)、場所を離れ体を温めにコーヒーを飲みに行きました。
町では「グリーンビール」なるものが飲まれるのですが、私は’98年に1度飲んだことがあります。昨日も夕食のときに飲もうと思ったのですが、アクロンまで戻って来て入ったパブにはグリーンビールがなくて普通のビールで我慢しました。
今週の金曜日からいよいよ春休みです。ケンタッキーに住む友達のところまで車で出かけ、1週間滞在する予定です。6時間の運転ですが、今から地図を眺めて、前の様に迷わない様に(日記34参照)計画中です。またその話も書きます。ではまた。 【第43話へ】