2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】
ルームメイトが去って
- #49. (2002年5月23日)
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授業がある時は「何曜日にこの授業があって…」というふうに毎日を過ごしていたので、1週間の感覚は実にはっきりしていました。ところが休みに入ったとたん、単調な毎日を過ごす余り今日が何曜日なのかわからなくなってきます。なんと情けないことか…。さっきのこの日記を書くのに、日付が1週間もずれて書きき始めていました。
さて、1年間一緒に暮らしてきた友達兼ルームメイトのルビーちゃんが、昨日このアパートを出ていきました。まずはバージニアに住むおねーさんのところへ行くのですが、空港までの道のり、2人ともいつもより無口で(ま、道が混んでたので、安全運転ができて良かったのですが)、ちょっとしんみりしてしまいました。
空港ターミナルの入り口で荷物を降ろしてからハグハグ…。私は少し涙が出てきましたが、泣き出すと止まらなさそうだったので、ぐっとこらえて「またすぐに会えるね」と言って別れました。
彼女はカリフォルニアで働くオファーをもらっているので、多分そこで働くと言っています。台湾に置いてきている彼氏とのこともあるのですが…。来年の夏にはボーイフレンドと2人で遊びに行こうと話しています。
今はインター ネットもあるし、長距離電話も安くなったし、「永遠の別れ」というのでもないので、ちょっと悲しいですが、彼女の前途を祝福して見送ってあげました。ボーイフレ ンドも含めて仲良くできたので良かったです。先週末は3人で映画を見て、日本料理の「鉄板焼き」を食べに行き、楽しく過ごしました。この2人に出会って本当に楽しい1年間であり、そして同時にこの2人に大変励まされた1年間でした。
彼女が去った後なのですが、これが悪夢のような…というのは大げさですが、彼女は自分の2つのスーツケースに入らなかったものや、送り荷物に入れなかったものを全て置いて行ったのです。それは食品や服や化粧品、シャンプー類に至るまでです。ありがたいと同時にすごい量です。
私も引越しをします。今回は学校から少し離れた場所になります。今までも何回かに分けて荷物を運んでいるのですが、全然部屋の中はかたづきません。しかも台所のものをリビングルームに広げていてうんざり状態です。やはり、寮から移って来た時とは大違いに物が増えています。とにかく明日の朝、車に乗るだけの荷物を積み込むつもりです。
最終的にアパートを出る日は来週の月曜日ということになっていますが、週末まるまるこの引越しでつぶれそうです。ボーイフレンドの急な出張のために(南米のチリへ行くのです)引越しが延び延びになってるというのもあるのですが、こうして1人になってしまうと、何をするのもなんだか気が乗らず、全然かたづかないのです。毎日図書館で借りてきた日本語の本を読みあさってます。
とにかく明日はボーイフレンドがチリのワインをおみやげに買ってきてくれることになっているので、それを楽しみにして引越し作業にいそしみたいと思います。 【第50話へ】