2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】
犬派が猫3匹の世話
- #54. (2002年07月09日)
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先週の木曜日が独立記念日だったため、ボーイフレンドは金曜日を休みにして4連休を取りました。ところが特に何も予定をしていなかったため、彼は2軒から用事を頼まれたのです。これは彼がやるべきものだと思うのですが、私にまでいっしょにやろうと誘うのでした。
1つは同じ会社の人の家の猫の面倒を見ること。もう1つはいつも仲良くしている友達の家の花の水やりです。この2軒は近くに住んでいるので、猫にえさをやった後に、花の水やりに行けました。
まず独立記念日には初めてのラザニアを作りました。実はボーイフレンドの大好物はラザニアで、これを作るのに言われてから1年以上かかったのでした。料理の本を片手にがんばりました。「私がラザニアを作るのはタイ人がすしを握るのと同じくらい変や」と居心地の悪さを伝えたつもりだったのですが「そりゃクレージーや!」と言ったきりわかったのかどうか…。
しかしできあがりはすごくよく、おいしかったです。残念なことはその前の晩に少しだけ残っていた赤ワインを私がこっそり飲んでしまったので、ミートソースに入れることができなかったのです。いつもパスタのミートソースやトマトソースを作るときは、市販のソースに赤ワインを混ぜるようにしてます。市販のものとはちょっと違う味になりますよ。でも、今回のミートソースはなんか足りないような味…。ボーイフレンド、おいしいと言ってました。でも、彼のおかーさんの味に近づくのはまだまだです。
さて、猫の世話は1日2回のえさやりとトイレの掃除です。これは水曜日の夜から始まり、月曜日の朝に私が1人で行ったのが最後で、なかなか大変でした。
この家には2匹の猫と1匹の子猫がいるのです。白黒模様の猫がスクルージー、茶色のふわふわ毛 がマディソン、そして黒い子猫がズィンです。
子猫はすぐに私たちに慣れ、あのつり竿みたいな猫のおもちゃで遊んでやるといつまでも遊びます。すぐに私たちのことを覚えて、玄関まで迎えに来てすごく喜びます。 でも、あとの2匹は玄関の物音でご主人様が帰ってきたと思って出てくるのですが、私たちの姿を見ると(なんや、あんたらかいな…)とどこかえ消えます。
彼らの食事とトイレの場所は地下室にあります。ズィンはえさをボウルに入れるのを待ちかねてがつがつ食べ始めますが、あとの大人猫2匹は私たちが消えてから食べているようです。結局彼らが食事しているのを見ませんでした。
そのうちにスクルージーは「相手にしてくれ!」と寄って来るのですが、一緒に遊ぶまではいきません。しかもこの猫、子猫のズィンが嫌いらしくズィンが近寄ると唸り声を上げます。子猫のほうは全然こわがらず、しかもスクルージーに跳びかかって行くことがあります。
私は「犬派」です。ボーイフレンドもどちらかといえばそうです。でも子猫はかわいかったですよ。いつまでも飽きずに釣りのおもちゃで遊びます。とうとう最後にはこのつり竿を折ってしまいました。私がズィンが離さないまま引っ張ったために折れてしまったのです。日に日にズィンは力が強くなっていったように思えます。ん~、やっぱり私は犬の方が好きです。
ここの家にも花は植わっているのですが、スプリンクラーがあるので水やりは大きな植木鉢に植わっている木にだけ水をやるように頼まれていました。しかしこのスプリンクラーが曲者で、朝、少し遅くに行くと家に入れなかったり、家から出られなくなります。1度この両方に会い、えらい目でした。
結構退屈な4日間だったのですが、1度だけ、ちょこっとだけエリー湖へ行きました。私は泳ぐつもりは全くなかったのですが、ボーイフレンドは水着(海水パンツ? これ、なんで海水パンツって言うんでしょう? 海水でしか使ってはいけないの?)と タオルを2枚持っていきました。「タオル2枚」は「正解」でした。ビーチではたくさんの人が泳いでました。時刻はもう5時近くでしたが、こちらは今は9時過ぎまで明るく、日本とは違い1日の最高気温が5時ごろのことがあります。
私は帽子をかぶり、サングラスをし、バスタオルを肩からかけて完全防備です。日焼け止めのクリームをうっかり忘れてきたのです。でもやっぱり腕は焼けたみたいです。急に「今から行こう」と決めたものだったのでなんにも準備してなかったのです。もとから泳ぐことなんか考えてなかったので水着も持っていってません。ボーイフレンドは10分ほど泳いであがってきました。そのあとは Akron まで戻って食事をし、ビールでパンパンになったお腹を抱えて帰りました。
それくらいで、あんまり楽しい連休ではなかったです。また昨日から1人でアパート暮らしです。本を読んだり、掃除したり、何ら変わった事はありません。 夏休みの最後にまたナイヤガラ辺りに行けたらいいんですがねぇ。乞うご期待。 【第55話へ】