2001年の5月から2003年の5月まで、丸々2年間、当時現役の留学生だったトシエさんが MIYACO に寄せて下さった日記です。当時から大分月日が経ちましたので、現在のアメリカ留学・生活事情にそぐわない箇所もありますが、当時の貴重な記録として、また、ひとつの読み物としてお楽しみ下さい。 【目次はこちらです】
ずさんなアメリカの事務処理
- #59. (2002年08月20日)
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今日は Kent へ出かけ、色々な事務処理をしてきました。
事の発端は車の登録の更新から始まりました。私は9月が誕生日なので、この更新を誕生日までにしなければなりません。ところが引越しをしているため、この住所変更と更新の登録料の支払いはどっちを先にしたらいいのか悩むところです。BF は送られてきた書類の住所が前のだから、住所を先に変更したらだめやと言うのです。Kent へ行く機会があるんやったら直接事務所に聞きに行けというのです。でも、その予定は先週まではなかったのです。私は、前の住所のままで登録料を払い、それから住所変更をすることを主張したのですが、このことで BF と大もめ。「もう僕がするから、ほっとけ!」てなありさま。で、今朝インターネットで調べると、住所を変更してから登録料を払うようになってるのです。「ふむ、ふむ…」と納得しながら、何気なく書類をよく見ると 「E チェック必要」とあるではないですか! E チェックとは、例の車検のようなものです(去年の日記 = 4話目を参照)。「げ~、こんなん知らんかったぁ!」今私が住んでいるスターク郡にはこの E チェックのシステムはなく、以前住んでいた Kent のある ポーテイジ郡では E チェックが必要なのです。そこで急きょ、Kent へ行かなければならなくなったのです。Kent に行くなら、いろんな所に寄って来よう、となったわけです。
私がしなければならなかったことは、この車の登録更新だけではなかったのです。来週から授業が始まるのですが、私はまだクラスの登録をしていません、と言うよりまだできないのです。なぜか。それは、留学生というのは毎年更新された学生健康保険が必要なのです。これの写しがしかるべき場所に提出されない限り、留学生は秋のクラスの登録はできません。コンピューター上で "Hold" というステータスになっています。
学生健康保険が学校のクリニックで購入できるということだったので、責任者の人にメールを書き、どうすればよいか尋ねました。これが今月の初め。次の週になってようやくこの人(ショーン・モンゴメリーさん)から電話があり「メールの調子が悪かったので返事ができなかった。申込書は今週の金曜日に(「までに」? 今と なっては覚えてません)あなたの住所に送ります」ということでした。しかし待てど暮らせどその申込書は送られてきません。金曜日に送ったとしても、もう着いてるはず。もう待てないと思っていたときにたまたま学校のクリニックの HP を訪れたときに、この健康保険の申込書がインターネットからプリントできることを知ったのです。
で、先週の金曜日に FAX でこの申込書の写しを留学生の事務所へ送りました。 メモには「待っても申込書が来ません。この写しで私のステータスを登録ができるようにして下さい」とお願いしました。ここの責任者は Dr. ニーマンという人です。 すると次の日に返事があり、「月曜日に君の Hold を解きます」とのこと。早ければ月曜日の午後にはクラスの登録ができるなと一安心。ところが…今日は火曜日ですが、今だ私のステータスは "Hold" のままなのです。Kent に行くついでに直接彼に会って「早よして!」と言うつもりだったのです。
もう1つ問題を抱えていました。それは、学校が始まってからの駐車場パスが送られてこないのです。これもまた、インターネットで申し込み、確認のメールももらいました。「8月8日以降郵送します」との事でしたが、20日の今日になっても来ないのです。これも事務所へ行ってたずねてみようと思ったのです。
まずは Kent にある E チェックの場所へ。去年はガスタンクのふたが壊れていて一旦「失格」になりましたが、今回は1度で合格。19.50ドルを払いました。
その後は駐車場関係の事務所へ。ところが建物の前の駐車場がいっぱいで、仕方なく先に留学生の事務所へ行くことにしました。ここも駐車場がいっぱいだったのですが、駐車場を一回りすると1つ空き、運良く車を停めることができました。私は、今は駐車用のパスがないので、料金メーターを使うのですが、何と私が入れた所はまだ18分も残ってるじゃないですか! ラッキ~!
で、事務所へ行くと、何と Dr. ニーマンは留守で、明日まで戻らないというのです。「なんちゅうこと…。月曜日にはするって言ったのに…」 受付のおねーちゃんが恐縮がるありさま。月曜にも「押し」のメールを送っておいたのに…。でも、せっかく来たんだからメモを置いておき、次は駐車場の事務所へ。運転して行ってまた駐車する所が無いといやだったので、メーターに10セントだけ追加して、その建物まで歩くことにしました。
結構人が並んでたんですが、3人の人が対応してたので(アメリカ人にしたら上出来だ)思ったよりすぐに自分の番が来ました。で、「もう、私のパスは送られたかと思いまして…。インターネットで購入したんです」と言うと「コンピュータにはそんな記録はない」と言うのです? 「え? でも、確認のメールもきました」あいにくそのコピーを持ってなかったのですが、コンピュータに記録がないのなら二重に料金を請求されることもないだろうと思い、その場で購入することに。54ドルです。あ~、来てよかった。
さて、最後が当初の目的であった車の更新登録の事務所です。するとすると…まず私の住所が今のスターク郡のものに書き変えられました。で、登録料が32ドルだと思っていたものが、28ドルだというのです。これはスターク郡は登録料が安いからです。またもやラッキ~です。
しかしここで、はたと思いついたことが。前述のようにスターク郡は E チェックが必要ないので、これってもしかして、今日の E チェックは必要なかったわけ? でも、今日のもろもろの用事ができたのも、この E チェックに出かけることが発端だったんです。なんか皮肉なもんです。全てインター ネットに従って住所変更をし、インターネットで変更された料金を支払ってたら、駐車場パスが受け付けられていないことも気付かなかったし、Dr. ニーマンへの「駄目押し」もできなかったわけですから。
それにしてもアメリカって国はこういう事務処理が信用ならんのです。実はこの他に先週車の保険が、今払わないとキャンセルされるよと通告されていることに、偶然訪れた保険会社の HP で発覚したのです。しかし、毎月送られて来るはずの請求書が、今月は来てないのです。急いでインターネットで支払いを済ませて、セーフでしたが。なんせ事務処理が下手な国です。何年住んでも、この点がアメリカのいやなところですねぇ。今日はほんと疲れました。
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