留学のニュースタンダード
オンラインへ適応が強く求められる
コロナ禍、アメリカの大学では、完全オンライン授業への移行を余儀なくされたことで結果的に ITインフラに多大な投資がなされました。結果、それまで有していたシステムの欠点が大幅に改善され、利点が拡充されました。この傾向はアフターコロナにおいても継続・発展しています。従来の対面授業に加え、オンライン授業の頻度はこれまで以上に高まりを見せることでしょう。
また、アメリカの大学はセメスター制(年2学期制)が主流で、学期と学期の間には長い夏休みがありますが、一方でこの夏休み期間中にも任意で参加できる短期サマーセッションが開講しており、このサマーセッションを活用して早い卒業を目指す学生も少なくありません。コロナ前からサマーセッションでのオンラインクラスを充実させてきたアメリカの大学では、サマーセッションをオンラインクラスで固めることが可能な学校が多く、こうした制度を利用して夏休みに一時帰国をしてアルバイトなどで学資を稼ぎながら日本からオンライン授業を受けて単位を取得している留学生もいます。
更に、アメリカの大学に入学すると、履修登録から学費の支払い、課題の確認や提出、緊急連絡、または学内・地域イベントの検索まで、大学のポータルサイトからパスワードを入力してアクセスして行うことになります。ところがこうしたポータルサイトはモバイル対応ページになっていないことが多いのが実情です。スマホで閲覧すると全ての文字が極めて小さくなってしまいます。やがては改善されることになると思われますが、現状、アメリカの大学は学業に関連する事柄に関して学生はパソコンをメインツールにしているという認識を持っていることの現れです。
日本でもオンライン授業を受けたことがあるという高校生・大学生は多いと思いますが、統計によるとスマホによるアクセスが高校生で72%、大学生でも57%となるようです(LINE リサーチのオンライン授業に関する調査2020年4月)。現在のスマホは高性能でパソコンと遜色なくなんでもできますが、小さな画面での受講は効率的ではなく、眼精疲労やスマホネックなどに悩まされ、ストレスを抱えている学生が多いようです。また、教授によっては課題の提出もワード、パワーポイントでの作成を必須とするケースがあります。留学前にこれらのソフトウェアに慣れておくことは非常に重要です。
留学を控えている方はもちろんのこと、漠然とでも将来留学を考えている方は是非、パソコンの使用に慣れておくようにしましょう。